
先日社内にて行った、自分達でおせち料理をお重箱につめてみるというイベントをきっかけに、話が広がり
プロの料理人に作ってもらい、お重箱につめていただくというイベントを開催いたしました。
場所は、大阪市北区にあります”旬魚旬菜 浜膳”さんです。
こちらのお店は、天然物にこだわり続けるお店で、店内の水槽では、魚たちが泳いでました!
今回は、わがままいっぱい無理をお願いしました。
わがままの一つは、お重箱やお椀、お皿を大量に持込みさせていただいたことです。
料理に関しては、打合せの段階でマスターから、普通のおせち料理では面白くないとの提案で、
趣向を凝らした料理がずらりと並びました。
使用した漆器たちはこちらです↓これだけ揃うと圧巻です!!!!!!(画像クリックで拡大)
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・豚バラ肉焼(焼豚) | ・鯛の子旨煮 | ・黒豆 |
・地鶏ケチャップ煮 | ・かきみじん粉揚 | ・牛蒡胡麻酢和え |
・イサギの味噌漬け(西京焼) | ・くわいチップス | ・赤こんにゃく煮 |
・海老の黄身煮 | ・サンマの梅肉揚 | ・数の子土佐まぶし |
・蛸やわらか煮 |
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皆さん、真剣に話を聞かれ、台所を預かる奥様方からは
質問もどんどん飛んでいました!
私は、さほど料理は得意ではありませんが、色々と勉強になりました。
蛸をやわらかく煮るためには、なんと大根で思いっきりたたくといいそうです!皆さん、ご存知でしたか?
また、お正月には欠かせない、黒豆ですが、難しいって皆さんおっしゃいますよね~
浜膳のマスターは、いつも5日間煮られているそうです。
はぁ、本当に手間隙かかるんですね。
料理の説明の後は、いよいよ、お重詰めです。
詰めていただいた順にご紹介します!
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桐本さん 漆の重ね箱 長方 大 三段蓋一枚
”輪島の技術を基本に、今の生活に合った仕上げのもの”
輪島地の粉を使って本堅地(ほんかたじ)下地をした『輪島塗』のお重箱です。
お正月だけでなく、日常にも使っていただけるようモダンでシンプルな長方形です。

朱色の横長の三段重に料理をつめていただきました
3つのお重を横に並べ、全体のバランスを見ながら
どんどん詰めていかれます。
※詰め方のコツ
料理の種類を揃えて段ごとに詰めるとうまくいくそうです。
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仁城さん 重ね鉢 栃 (三段の内、一番大きい一段に銘々詰めをしていただきました)
”重ねて収納することができるもの”
大・中・小 三種類の大きさを使い分け、蓋もお盆や盛皿として使用でき、
使わない時はコンパクトに収納できます。東北のがっこ鉢をヒントに作られました。

最近は、一段に全てを詰める「銘々詰め」という方法もあるようです。
毎回美しく詰まった料理を食べられるので良いかもしれません
一段に全ての料理を収めるのは、かなりぐちゃってなりそうな
感じがしましたが、やはりプロですね
最後は、キリッとしまっています。
※詰め方のコツ
料理に紅葉や桜の葉を飾るとアクセントになります。
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伏見さん 二段重 朱
”これこそお重箱という伝統的な仕上げのもの”
洗朱(あらいしゅ)と呼ばれる明るくて可愛らしい色で、本堅地(ほんかたじ)下地のお重箱。
角を丸くした伝統的なかたちです。

小さめのお弁当箱のようなお重箱です。
少人数のご家庭にはもってこいですね。
※詰め方のコツ
詰めた後、食べられるお花をプロが散らすと料理が一段と鮮やかになります。デンファレとローズを使用しました。
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・・取材後記・・
今回は、18名というたくさんの方に集まっていただきました。
雨の降る中、お越しくださった皆様本当に有難うございました。
漆器に親しんでいただける機会となりましたら大変嬉しく思います。
今回のイベントには、漆作家の丸山さんもご参加下さって、色々と話をさせていただきました。
舎林の山田さん、丸山さんと話していると、どんどんと漆の世界にはまってしまいそうです。
このレポートをお読みいただいて皆様に雰囲気をお伝え出来ましたでしょうか?
さて、あまりに長くて一部完結しなかったため、次号にて、”漆のお重箱でおせち料理を嗜む会”
第二部の模様をお伝えいたします。
お楽しみに!! スタッフ(た)
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