丸山智洋(15)


● 作り手のことば ●
「木」という素材には、温度や湿度などの環境の変化を素直に受けて、膨張・収縮したり、
変形したりする特性があります。
お椀の作り方には、この木の動きをコントロールして「かっちりとしたもの」を作ろうという考え方と、
木の動きにあわせて塗りも動く「やわらかいもの」を作ろうという二つの考え方があるように思います。
私自身はずっと「かっちりとしたもの」が好きでしたが、最近になって「やわらかいもの」を作ることも
楽しくなってきました。

わざわざ「木」という動く素材を使うのだから、木の変化は「動け動け、好きに動け」と見守って、
それでも木についていける漆の塗りを施せたらと、考えて日々うるしを塗っています。





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