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いつもご愛読頂き、有難うございます。
皆様の温かいご声援に支えられ、この「スタッフがゆくうるし見聞録」も無事連載四回目を迎えることができました。
この場をお借り致しまして、スタッフ一同、心より御礼申し上げます。
これからもうるし初心者目線から、「楽しくて、ちょっぴりためになる特集」をお送りできるよう心掛けて参りますので、
今後ともご声援の程よろしくお願い申し上げます。
さて、本日はうるしの器の中でも最もスタンダードな存在「お椀」が登場致します。どうぞ最後までお付き合い下さいませ。
秋風の爽やかな昼下がり。
艶やかな矢車菊の風呂敷包みから店長がいそいそと
取り出したのは…
ぴかぴかと美しく、それでいて柔らかく品のある輝きを湛えた五つのお椀でした。
スタッフ全員から歓声が上がります。
もちろん毎度お馴染の「高そう…」という声も(笑)
まずはそれぞれがひとつひとつを手に取りじっくりと眺めます。
どの器も持ち易く、しっとりと吸い付くように手に馴染み使い手のことを考え抜いて作っておられる職人さん達の温かな心と
真摯な姿勢とが掌を通して静かに伝わってくるようです。
中には初めて本物のうるしの器に触れるスタッフもいて興味津々で見入っていました。
そんな中、スタッフ(か)が大きな包みを持って現れました。
何と、本日の為に手作りの御馳走を用意して来てくれたとの
ことです。
宝石のように美しく作り込まれた高級漆器で食事をするという、滅多にできない体験にスタッフ達の期待は高まります。
お椀だから当然メニューはお味噌汁だと思っていたのですが…。
何と現れたのはじゃがいものスープ!
これまでうるしの器と言えば、お椀に装ったお味噌汁やお重箱に入ったおせち料理など
「和のもの」しか思い付かなかった私ですが、
PSP五番街のショップ運営に携わるようになってからというもの、
そこに盛られるのがパスタだったりカレーだったりサラダだったりヨーグルトだったりと
「洋のもの」が多いのに、毎度驚かされています。
スタッフ達からの「ヴィシソワーズ?」との問いに「ヴィシソワーズとは似て非なるもの。」との答えが。
どうやらスタッフ(か)のオリジナルレシピのようです。
スタッフみんなで「いただきます。」
じゃがいもの素朴な味わいの中に仄かな玉ねぎの甘味が感じられ、大変に滋味深いお味です。
お椀の色に淡いクリーム色のスープが映えて見た目にも美味しい御馳走になりました。
スタッフ(か)からのお勧めは、さらにカレーパウダーやドライハーブを振りかけて自分好みの味にアレンジするというもの。
元のお味がシンプルなのでいろいろなアレンジを楽しめるのです。
粗挽きのブラックペッパーやオリーブオイルを加えても良いかもしれません。
後でこっそりスタッフ(か)にじゃがいもスープのレシピを尋ねると快く教えてくれましたので、皆様にもお伝えしますね。
温かいままでも冷蔵庫で冷やしてもどちらでも美味しくお召し上がり頂けます。
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